昭和初期、教会活動のかたわら、幼児教育の重要性に着目したフランス人宣教師により、青森県十和田・八戸・弘前の各地に幼稚園が開設され、東北地方の幼児教育の草分けとなる。
ついで、戦後の復興期と、これに続く経済成長期の幼児人口の急激な増加に応じ、各地に教会付属の幼稚園が誕生。その多くは、カナダ・スイス・メキシコからの宣教師の尽力によるものであった。
設置者であるカトリック仙台司教区は、行政所轄庁の指導のもと、周到な準備・検討の末、幼児教育の充実と事業の発展・永続を願い、学校法人の設立並びに各幼稚園の学校法人化に着手した。
1981年(昭和56年)4月
(旧)東北カトリック学園設立(イメルダ幼稚園)
1982年(昭和57年)3月
(旧)宮城カトリック学園設立(気仙沼カトリック幼稚園・石巻カトリック幼稚園)
1984年(昭和59年)1月
上記2法人を合併。現 東北カトリック学園を設立し、順次、青森・岩手・宮城・
福島県下の各幼稚園を学法化。
2018年(平成30年)4月~
全28園が新制度(施設型給付を受ける幼稚園)に移行し現在に至る。
イエス・キリストは、『友のために命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。』(ヨハネ15.13)と教えられ、十字架上の犠牲と復活を通して、人類に対する限りない神の愛を、身をもって示されました。またキリストは、『子どもたちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである。』(マタイ19.14)と言われ、子どもに対する深い尊敬を弟子たちに求められました。本学園は、このキリストの教えとその願いを教育の基本理念とします。
本学園の教育は、幼児たちがこのようなキリストの愛に生かされ、神から与えられた心身の能力を最大限に生かしながら、個性を豊かにし、主体的に行動できる人間となることを願い、その基礎育成を目指します。人間には、素晴らしい能力、素晴らしい自然が与えられていることを踏まえ、価値ある人生を送ることができるために、神を、隣人を、自分を、そして自然界を大切にする愛の心を育てることが、本学園の教育方針です。
育てたい幼児像は次のとおりです。
○神と人と自然を大切にする子ども
○主体性のある子ども
○心も体も健康で明るい子ども
○創造性豊かな子ども
○思いやりと感謝の心を持つ子ども